介護や障害福祉サービスについて調べていると、「障害支援区分」という言葉を目にすることがあります。
「区分って何?」
「区分5や区分6ってどんな状態?」
「重度訪問介護は区分6じゃないと利用できないの?」
このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
今回は、障害支援区分の仕組みや区分1~6の違い、重度訪問介護との関係についてわかりやすく解説します。
■ 障害支援区分とは?
障害支援区分とは、障害のある方が日常生活を送るうえで、どの程度の介護や支援が必要なのかを総合的に判定する制度です。
障害福祉サービスを利用する際の基準の一つであり、市区町村が認定を行います。
区分は1~6まであり、数字が大きくなるほど介護の必要性が高いことを示します。
ただし、障害支援区分は「障害の重さ」だけで決まるものではありません。
身体の状態だけでなく、日常生活や医療的ケアの必要性なども含めて総合的に判断されます。
■ 障害支援区分はどうやって決まる?
障害支援区分は、主に次の3つをもとに判定されます。
① 認定調査
市区町村の調査員が本人やご家族へ聞き取りを行います。
例えば、
- 食事は一人でできるか
- 排泄の介助は必要か
- 着替えはできるか
- ベッドから車いすへ移動できるか
- 外出はできるか
- コミュニケーションは取れるか
など、日常生活全体について確認します。
② 医師意見書
主治医が病気や障害の状態、医療的ケアの必要性などについて意見書を作成します。
ALSや筋ジストロフィーなどの進行性疾患では、この医師意見書も重要な判断材料となります。
③ 市区町村による審査・判定
認定調査と医師意見書をもとに、市区町村の審査会で障害支援区分が決定されます。
■ 区分1~6の違い
区分1
比較的介護の必要性が少なく、一部で支援を必要とする状態です。
自分でできることも多く、利用できる障害福祉サービスは限られます。
区分2
日常生活の一部で継続した支援が必要になります。
掃除や買い物などの生活支援を利用する方もいます。
区分3
身体介護が必要な場面が増えてきます。
居宅介護(ホームヘルプ)を利用する方も多くなります。
区分4
日常生活全般で介助が必要となることが増えます。
身体介護だけでなく、外出支援など複数のサービスを組み合わせるケースもあります。
区分5
ほぼ日常生活全般で介護が必要な状態です。
例えば、
- 食事介助
- 排泄介助
- 更衣介助
- 体位変換
- 移乗介助
など、多くの介助が必要になります。
医療的ケアを必要とする方も少なくありません。
区分6
最も介護の必要性が高い区分です。
24時間にわたる見守りや介助が必要となる方も多く、
- 人工呼吸器
- 気管切開
- 喀痰吸引
- 胃ろう(経管栄養)
などの医療的ケアを必要とするケースもあります。
ALSや頸髄損傷などで重度訪問介護を利用されている方には、区分6の方が多く見られます。
■ 区分だけで利用できるサービスは決まる?
実は、障害支援区分だけで利用できるサービスや支給時間が決まるわけではありません。
例えば、同じ区分6でも、
- 一人暮らしなのか
- ご家族と同居しているのか
- 夜間の見守りが必要か
- 医療的ケアが必要か
など、生活環境や支援の必要性によって支給時間は大きく変わります。
つまり、
「区分=利用時間」ではない
ということです。
■ 重度訪問介護との関係
重度訪問介護は、常時介護を必要とする重度の障害がある方を対象とした障害福祉サービスです。
利用されている方には区分5・6の方が多い傾向がありますが、
「区分5・6なら必ず利用できる」「区分4以下では利用できない」と一律に決まっているわけではありません。
障害の状態や常時介護の必要性などを総合的に判断し、市区町村が支給決定を行います。
重度訪問介護について詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
👉 重度訪問介護とは?対象者・サービス内容・訪問介護との違いをわかりやすく解説
■ よくある質問
Q. 区分6なら24時間介護を受けられますか?
必ず24時間利用できるわけではありません。
支給時間は、障害支援区分だけでなく、生活状況や介護の必要性を踏まえて市区町村が決定します。
Q. 区分5でも重度訪問介護を利用できますか?
利用できる場合があります。
障害の状態や常時介護の必要性などを総合的に判断して支給決定されます。
■ まとめ
障害支援区分は、障害福祉サービスを利用するための大切な基準です。
区分1~6は介護の必要性の目安ですが、実際のサービス内容や支給時間は、生活状況や医療的ケアの必要性なども踏まえて総合的に判断されます。
重度訪問介護をはじめとする障害福祉サービスを正しく理解することで、ご本人やご家族が必要な支援につながる第一歩となります。
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